ハニーチ

おまけ2




「それに、俺は七夕ってあんま信じてないんだよなー」

「なんで?」

「去年、叶わなかったから」


去年、と言われての頭に浮かんだのは、やっぱりバレーの事だ。


「残念だったもんね」

もそう思うか?」

「そりゃね」

「そっか!」


どこか嬉しそうになる木兎をは不思議そうに見た。


「うちの学校でそう思わない人いないよ?」

「うちの、学校で!?」

「なにその反応。バレーで全国優勝したかったけどできなかったって話じゃないの?」

「そっちか!!」

「え、じゃあ、木兎、去年なにお願いしたの」


ものすごく間をおいてから、『言わねえ』と木兎はそっぽを向いた。



ほんとに end.